子どもの貧困がこの頃、いろいろなところでささやかれています。子どもの6人に1人は貧困と言われています。
学校の現場で、子どものいろいろな問題を担う専門職を置いて、対応する動きが少しずつ見られています。
一部の自治体ではスクールソーシャルワーカー(SSW)を学校に配置して、子ども本人と向き合うだけでなく、家庭や行政、福祉関係施設など、外部機関と連携しながら、子どもを取り巻く環境を調整役として活動するようになりました。
特に、近年のいじめ、不登校、暴力行為等の子どもの問題行動は、複雑化、多様化し、学校だけでは対応が困難なケースが増えてきています。
安倍総理は16日の参議院予算委員会で社会格差について「固定化してはならない。社会的に許容されない格差が生じてはならないと考えている」と語った。またこどもの貧困について「子どもたちが家庭の経済状況によって進学を諦めなければならないような日本にしてはいけないと思っている。そのための対応をしっかりとっている」とコメントしました。
安倍総理は子ども貧困対策会議の会長としての見解を求められ「子どもたちの輝かしい未来が家庭の状況によって失われてしまうことがあってはならないと考えている」としたうえで「学校を貧困対策のプラットホームと位置づけ、学校で貧困な子供たちを支えるソーシャルワーカーの配置を拡充し、すべての地方自治体での相談体制を拡充する」考えを示しました。
最近起きた中学生の殺人事件は、社会に衝撃を与えましたが学校の先生以外にSSWを配置して、子どものケアをおこなうことで、そういった事件を未然に防げるかもしれません。
安倍総理は具体策では「現況、1500人のSSWを5年間で1万人に拡充する。学習が遅れがちな中学生などを対象にした原則無料の学習支援拡充などするが、貧困の連鎖を断ち切る政策を総合的に行っていく」と答弁しました。
現在自治体ですでに実施しているところがありますが、概ね非常勤での採用となっています。
SSWに採用する資格者は、社会福祉士が多く、精神保健福祉士、臨床心理士、弁護士なども対象となっています。(一番採用される資格者は社会福祉士みたいです‥。)
SSWを採用する学校が増えていく予定ですが、SSWそのものの資格を作り、資格者を採用することも検討課題に挙げられています。
社会福祉士は、まだまだ活躍する場所が多くありません。福祉の専門職として広く活動するためにも、現在福祉の現場で働いている社会福祉士が信頼を得られるように日々の仕事をこなすしかありません。
私自身も、地域包括支援センターで日々いろいろな相談に対応し、地域の高齢者やその家族の信頼を築くことで、社会福祉士としての価値をあげていきたいと思っております。
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