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包括の大変な仕事その2 虐待対応

2014年9月24日

虐待対応は相当メンタルの強さが必要です!

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虐待対応は、結構神経を使う仕事なので初回訪問時などは、緊張したりします。
虐待で関わる場合、近隣の方からの通報で関わるか、警察沙汰になり自治体に警察から情報が入り担当地区の包括に訪問の依頼をされるという2通りのパターンに分かれます。

近隣の方から通報が入った場合は、程度はどうであれ夫婦喧嘩のレベルで収まることがほとんどです。
但し、夫婦喧嘩でも手を出したり、暴言は吐いたりした場合には、それも立派な虐待になりますと伝えます。
虐待という言葉を伝えると、虐待者側(実際は虐待に満たないケースがほとんど)の顔つきが変わります。
「高齢者虐待防止法」が制定されたことや、どこかで虐待を見たり、聞いたりした場合は通報する義務があること、近所の方からも通報される危険性があることなどを伝えると、今後は気をつけようとほとんどの方が思われます。ちなみに平成18年4 月1 日から施行されています。

こういったケースで終わればいいのですが、実際に手を出したケースで今後も続く可能性がある場合には、包括の関わりが続くので、時間もエネルギー相当費やすことになります。
虐待者と被虐待者が一緒に居ると、生命の危険性がある場合は、自治体の判断でどちらかを別の場所に分離します。
ほとんどの場合、被虐待者が一時的に施設や、子供たちの住まいに移っていただくことになります。
施設に分離する場合は、措置という権限で対応することもあります。
ちなみに、包括には、その措置という権限はありません。自治体に指示を仰ぎます。
虐待ケースで最近多い家族構成として、高齢者の親と精神疾患のある子供と組み合わせです。
そういった場合は、精神疾患の子供については包括だけでなく、自治体の障がい担当部署や精神の相談センターなどに協力を依頼します。

虐待には、1.身体的虐待、2.介護・世話の放棄・放任(ネグレクト)、3.心理的虐待、4.性的虐待、 5.経済的虐待の5種類あり、複数の虐待が起きているケースが多いです。
簡単に書きましたが、虐待の対応は、包括の仕事の中でもしんどい仕事の一つです。
最悪の場合は、生死に関わってしまうので、迅速な判断が求められます。
私も経験がない中で、虐待対応をしていた時は本当に大変な思いをした記憶があります。
包括は3職種が一人ずつしかいない職場が多いです。
学校卒業したばかりの社会福祉士が、経験がない中で虐待対応をしなければならないことも起こります。
そういった場合は、勿論チームで対応することになりますが、負担が大きくのしかかります。
私の勤務している自治体の包括の職員の定着率はよくありません。
いろいろな理由があるかと思いますが、包括の仕事が大変なのも理由の一つかもしれません‥。

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