新しい記事を掲載しました↓ Ｈ２７．３．２９更新
明日3月30日はリハビリ専門職の理学療法士国家試験・作業療法士国家試験の合格発表です
介護業界における理学療法士（PT）や作業療法士（OT）は、高齢者の身体やメンタルのサポートにおいて、大事な位置にいる資格となります。
まずは、ざっくりと理学療法士と作業療法士の違い説明します。
理学療法士（Physical Therapist）は、＜動作＞の専門家です。
座る、立つなどの基本動作ができるように身体の基本的な機能回復をサポートします。
作業療法士（occupational therapist）は、＜こころ＞と＜からだ＞のリハビリを行う専門家です。
指を動かす、食事をする、入浴をする、など日常生活を送る上で必要な機能回復をサポートします。
脳梗塞などを患い、右半身に麻痺が残った場合、その状況から歩く訓練の指導を行うのがＰＴ、手工芸、絵画、音楽、生活動作訓練などの作業療法を用いて、患者の自立や社会復帰を手助けするがＯＴです。
どちらも、医療、介護の現場で大事な役割を担っている専門職となります。（看護師と同じようにＰＴ、ＯＴも採用することが病院・介護事業所はどんどん難しくなってきています‥）
介護保険のサービスにおいて、自宅から車で送迎して通う、通所リハビリ（デイケア）や自宅に訪問してリハビリを行う訪問リハビリには、ＰＴやＯＴなどがリハビリ（機能訓練）を行ないます。
ちなみに、介護保険のサービスの通所で利用するデイサービスとデイケアの違いは、デイサービスには基本リハビリ専門職が配置しておりません。デイケアにはＰＴやＯＴが配置がしております。デイケアの方が介護保険の単位が少し高めに設定されています。
デイケアを運営している事業所は、基本的に病院や診療所です。
リハビリは専門職が訓練を行うこともあり、利用開始する前に利用者は、デイケアであれば診療情報提供書という病院の医師が書く書類を提出する必要があります。疾病の状況などを書くもので、他には感染症（疥癬、MRSAなど）に関する項目があります。（この検査をする必要があるので書類作成料が結構かかります‥）
訪問リハビリを行う場合でも、リハビリ担当者が勝手にリハビリを行うことができず、必ず医師から指示書を出していただく必要があります。
もし、私が学生時代に戻って学校を自由に決めることができるのであれば、これからの日本の状況や自分の興味を考えて、看護師かＰＴかＯＴの資格が取得できる学校を選びます。できれば大学で資格が取れればベストだと考えます。（社会福祉士じゃないのか‥）
以前に、大学がすごい勢いで看護学科を設置していることは何度か書きますが、ＰＴが取得できる理学療法士学科も、看護学科の次くらいに急激に増えている学科かもしれません。
ここだけの話しですが、ＰＴより若干まだ急激に学校が増えていないＯＴを狙うのが、人生戦略として面白いかもしれません。
やっと本題に入ります‥
理学療法士と作業療法士の国家試験が明日３月１日に筆記試験、2日に口述試験及び実技試験がおこなわれます。
合格率は下記の表を見てわかるとおり、この資格も看護師と同じように落とすための試験ではなく、理解を問う試験です。（平成26年に行われた試験を掲載）
| 平成26年 | 出願者数 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
| 理学療法士 | 11,596人 | 11,129人 | 9,315人 | 83.70% |
| （新卒者） | 10,311人 | 9,889人 | 8,924人 | 90.20% |
| 作業療法士 | 5,661人 | 5,474人 | 4,740人 | 86.60% |
| （新卒者） | 4,537人 | 4,391人 | 4,137人 | 94.20% |
明日の筆記試験の解答速報はいくつかの会社から公開される予定です。
時間が間に合えば、調べて掲載させていただきます。
明日、理学療法士、作業療法士の国家試験を受験するみなさま、ベストの状況で試験に挑めることをお祈りしております。結果はおのずとついてきます。
合格されたあかつきには、期待のホープの皆さまが、いずれ介護業界でお仕事されることを心待ちにしております。
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