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ソフトバンクのペッパーが、介護業界に初上陸
ソフトバンクが開発したヒト型感情認識ロボット「Pepper(ペッパー)」は今年2月に開発者向けに1台19万8000円(税抜き)で300台売り出されました。
個人向けにも、今夏から国内に約2700カ所ある系列の携帯ショップとネットで一般販売を始める計画で、月産1000~2000台になるとみられます。
既に企業の中には、窓口対応などの接客ロボとして使われはじめています。
介護施設でも、コミュニケーションロボットとして利用する施設がでてきました。(私が知る限り、今回が初めてです‥)
介護業界に、着実にロボットが浸透してきています。
ペッパーが12日、川崎市の介護施設「花織たま東」に登場し、利用者たちが一緒に体操や会話を楽しまれたとのこと。
ペッパーは身長約120センチで頭部に赤外線センサーやカメラ、マイクを備えており、表情や声を認識して人工知能で相手の感情を解析し、会話をする能力を持ちます。
「きょうの調子はいかがですか?」。
ペッパーが尋ね、施設の利用者が「いいですよ」と答えると、「健康は大切ですね」と会話する場面もありました。
「体操を始めましょう」の呼びかけに合わせて、一緒にバンザイしたり、両手を頭に乗せたりして、いすや車いすに座りながらできる体操に取り組んだりもできます。
86歳の女性は「かわいいね。かしこくて、頭をなでました。体操も一生懸命やりました」と話されたとのこと。
川崎市が介護にロボットを活用しようと3月からスタートした試みです。
人が介在しないトレーニングができることで、介護に関わる人の負担軽減をめざしています。
当面は施設でのレクリエーションが中心ですが、将来は双方向の会話機能を利用して、個人のデータを記録して、介護に生かす計画とのことです。
介護業界とロボットは、相性がいいのかもしれません。
今後ロボットは、介護業界のいろんな場面使われ、介護職員はよりクリエイティブな部分を担うようになり、介護職員のイメージが変わっていくかもしれません。(介護職員のマイナスイメージが減っていくかもしれません‥)
ペッパー、中国での量産を開始します!
ペッパーが個人向けに販売するにあたって、中国での量産計画が最近わかりました。
ソフトバンクは電子機器の受託製造サービス世界最大手の台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業グループと組み、量産開始します。
合弁会社を設立し、年内にも年1万台規模で始めるとのこと。
接客や介護など幅広い分野で活躍が期待されますので、生産コストの高さが普及の課題となっていました。
安価で量産できる体制を日台の企業連合で整え、成長領域をいち早く開拓します。(ロボットスーツの量産化より早かったですね‥)
今後個人向けに販売した際に、人気が出れば量産化が進み、更なる低コストが実現されますので、介護施設での普及の後押しにもなります。
先日紹介したロボットスーツといい↓、介護業界の景色が変わるくらいロボットが身近になっている状況は、もう目の前かもしれません‥。
人手不足+介護業務負担-ロボットスーツ=介護職続けられ、介護職員増える H27.6.15更新