都留市は、人口減少対策などとして都会の高齢者の市内移住を促進する「大学連携型都留市版CCRC構想」を進めています。
都心から約90キロという地理条件や市内に大学が立地する強みを生かし、民間のサービス付き高齢者向け住宅の誘致を目指します。
庁内に4月からCCRC推進班を設けて具体化に取り組んでおり、「日本版CCRC」として国が2016年度に選定予定のモデル事業採択を目指します。(CCRCってなんでしょう?)
CCRC(Continuing Care Retirement Communityの略)は、米国で広まっている高齢者が健康時から移り住み、介護や医療が必要になる時期まで継続的な支援サービスを受けながら暮らし、社会活動や生涯学習に参加するような共同体。米国には約2千カ所あるといわれています。(元気な高齢者を取り囲もうという作戦ですね‥)
日本では、内閣府の「まち・ひと・しごと創生本部」が設置する「日本版CCRC構想有識者会議」が2月に初会合を開き、都会の高齢者が地方に移り住み、健康状態に応じた継続的なケア環境の下で、自立した社会生活を送ることができるような地域共同体について検討しています。
都留市の人口は2000年の3万5513人を頂点に減少に向かい、今年5月1日現在は3万1645人。市は長期基本計画で16年から10年間の目標人口を3万人としており、CCRC構想をその維持策の柱と位置づけている。(若い人たちも呼ぶよりも現実的かもしれません‥)
構想では、高齢者の居住空間や支援サービスを提供する民間事業者の誘致にあたって、企業誘致などを目的に確保している市有地や既存の集合住宅などの活用を検討します。
すでにある都留文科大学と県立産業技術短期大学校、さらに来年4月に開設予定の健康科学大学看護学部の3者による協議会を8月にも設置し、都会からの移住希望者の要望が多いという知的刺激や若者との交流に、各校の教育系、工業系、看護系というそれぞれの特色を生かしてどのような連携が可能かを検討してもらいます。
また、地域おこし協力隊事業を活用して、先進的な事業者との連携構築を担うコーディネーター担当職員の配置も計画しています。
堀内富久市長は「人口減対策、雇用創出、地域の活性化などの効果を健康づくりへとつなげる、まちづくりの基盤となる構想で、スピード感をもって進めたい」と話している。
これから市町村は存続をかけて、人口を増やす取り組みを仕掛けてくると思います。元気な高齢者は海外のロングステイ先とも競争しないといけないので、簡単ではないと思います。
全ての市町村は奪われない取り組みもしないといけないので、政策立案できる優秀な人材を市町村が確保できるかかが、第一ラウンドの戦いになるでしょう。