重要なのは、「介護離職ゼロ」ではなく、「介護職の離職率を下げること」
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「介護離職ゼロ」実現に向けて、「ケアアシスタント職」を導入します H28.2.9 更新
今月24日に安倍晋三首相が掲げた『新3本の矢』という名の新政策を発表しました。
以下の内容となります。
第一の矢、『希望を生み出す強い経済』。
第二の矢、『夢をつむぐ子育て支援』。
第三の矢、『安心につながる社会保障』。
第一の矢は、今回はあえて取り上げません。
第二の矢は、子育ての充実ということで、子どもをどんどん生んで、人口減にストップをかけたい政策です。希望出生率1.8を目指します。
第三の矢は、介護離職者が年間10万人を超えている現状を憂い、介護施設・サービスの充実や介護人材の育成を進めるのことです。
今年4月に改正された介護報酬をマイナスにしておいて、介護人材の育成などを掲げている時点で話しが矛盾しています。
特に訪問介護などの在宅サービスが大きく引き下げられたので、小規模のヘルパー事業所は閉鎖に追い込まれた所も少なくありません。
事業所の経営が厳しくなる環境を国が作っておいて、人材の育成などと簡単に言わないでいただきたいと思いますが、単純に首相は安全保障などの国民から強い風当たりをごまかすためのリップサービスをしているにすぎないかもしれません。
介護業界は、介護に従事している方たちが安心して生活できるだけの給与体系にしていかないと、人材の育成どころか人材を増やすことはできません。
子どもを産みやすい環境、家族の介護で離職しなくていい環境、介護サービスが充実している環境は、誰でも願う理想的な環境だと思います。
それには、まず目の前の問題から一つずつ解決していく必要がありますが、今も昔も介護従事者への待遇はほとんど改善されていません。
次回の介護報酬の改定時期は、3年後の2018年です。
2018年までの3年の間は、介護業界は厳しい経営状況が続きます。
その中でも介護事業所・職員は、日々の業務をこなしていくしかありません。
第三の矢として、介護の充実を掲げたのであれば、今後施策が発表されるかもしれません。
期待はずれに終わるかもしれませんので、冷静に今後の推移を見守っていきたいと思います‥。
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