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ワタミの株主総会で、株主より「介護事業を売るべきだ」と指摘される‥

2015年6月25日

ワタミにとっては、赤字が続く中での総会なので厳しい質問攻めへの対応準備か

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介護事業の売却発表した“ブラック企業”ワタミは、外食と宅食も厳しさ続く H27.10.21更新
6月22日に、ブラック企業の代名詞ワタミは東京・高輪のTKPガーデンシティ品川で定時株主総会を開催しました。(経費削減を理由に平日開催に至ったとのこと‥)
ちなみに、ワタミは東証1部の上場企業の会社ですので、多くの一般株主がおり参加可能な株主が総会に集まりました。
ワタミは前期売上高1553億円、営業利益20億7000万円の赤字、前期利益は2期連続赤字と厳しい決算が続いています。
株主のフラストレーションが溜まっているので、会社としては厳しい攻撃を浴びせられることは、ある程度覚悟されていたと思われます。

介護事業に話しを集中させていただくと、介護事業は、この2年ほど入居率が低下しています。
従来は広告宣伝に依存していましたが、今後は地域密着の営業に切り替えるとのこと。
地域になくてはならない存在になっていきたいとワタミとしてメッセージを伝えました。

株主からの質問にも、介護事業に関する内容に指摘がありました。(以下抜粋)

問:介護事業について聞きたい。先日、日本有料老人ホーム協会からの手紙を見たら、(ワタミの介護施設)レストヴィラ座間が閉鎖する、退会するというお知らせがあった。閉鎖するのはどういう理由で? 入居者の身の振り方は? 今いるホームより悪いところに移ってしまうのか? ホームを退所する場合、どのような策を取っているのか(男性)

「承りました」と清水社長。返答は、ワタミの介護社長である吉田光宏氏から回答。

吉田社長:レストヴィラ座間は閉鎖した。理由は建物が古く、非常に痛んでいて、建築基準法などにそって修繕し、建て替えも検討したが、新しい基準法上、皆さんに住んでいただける形ではないので閉鎖を決定した。ご入居されている方には移るホームのご希望を聞いて、見学していただき、安心して住んでいただいたところへ移っていただいた。非常に残念だが、やむを得ず閉鎖した

清水社長:元々、独身寮を改装したもので、ご入居者が介護度が高くなってきて、住むのは難しい、投資をするのは難しいということで移っていただいた。ご安心ください」

問:ヤフーで検索すると『倒産』と出てくる。断腸の思いでのことだが、介護事業を売るべきだと思っている。入居率が下がっている。これだけ厳しい状態であると、入居者も入らないだろうし、今住んでいる人も、従業員も不安だ。高いうちの売るべきだ。

清水社長:銀行、証券会社からそのような話を受けることがある。だが、現時点では主力3事業の回復に向けてやっていく。どうかご理解いただきたく思います。

問:競合他社の話が欠けている。私の家内の両親がベネッセグループのホームに入っている。ワタミの方が『居酒屋風』に引っ張られているようだ。どうしてもそういう風な居酒屋のカルチャーに引っ張られるのでは。一番のところと比較してどうかという視点を取り入れるべきだと思う。

清水社長:これからは他社を比較対象としながら株主様に説明していく。介護ホームの食事は、そのようなご意見をたくさん受けた。真摯に受け止めて改良していく。

 

ワタミは、現在居酒屋を含む外食事業、買収して始めた宅食事業、同じ買収から始めた介護事業の3つの事業を展開しています。
全てにおいて厳しい状況を続いていますが、今後舵取りによっては、丸ごと沈んでしまう状況に陥る可能性があります。
株主からの質問にもあったように、一度選択と集中をして身軽して体制を整えると判断もありかもしれません。
その場合、異業種から続々と参入している介護事業は買い手が多く現われ、売却額も期待できる額に到達するかもしれません。
ワタミは全ての事業において、ブラックの称号がついてまわるので、不利な状況で競争しなくてもなりません。
いっそのこと、外食事業だけに集中し他の事業を売却し、さらに社名変更して心機一転出直すというのもブランド価値を作り上げるには近道かもしれません。
まだまだ険しい道のりが続きそうですが、介護事業を持っているワタミには、これからも注目していきたいと思います。

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