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ベネッセやニチイ学館など大手が、介護福祉士の賃金上げに乗り出します

目次

介護大手各社が専門性の高い有資格者を確保するために実質的な賃上げに乗り出します

最大手のニチイ学館は6月から専門資格を持つパート・アルバイトに手当を初めて支給します。
ベネッセグループは資格手当を5倍に引き上げ、有資格者の人数を2倍に増やします。(なんかすごい勢いですね‥)
国の政策変更で認知症や要介護度の高い高齢者の受け入れを増やすことが経営上の課題になっており、対応できる人材を賃上げで囲い込むとのこと。
介護各社は介護保険制度による介護報酬から大きな収入を得ていますが、今年の4月に介護報酬を平均で2.27%引き下げられたので、介護事業者は厳しい経営状況にあります。
それ以上に経営的に問題なのは、介護できる人材の採用難です。介護の世界は、人の出入りが激しいです。
職場を辞めても、近隣に介護の事業所があるケースが少なくないので、近所で職場を変えるケースも少なくありません。

大手は資本力を利用をして、今年に入ってから資格手当を手厚くするところが増えました

ニチイ学館は今月から、介護福祉士の資格を持つパート・アルバイト約4800人に資格手当を支給することになりました。
勤続年数に応じた手当も新設し、合わせて平均で月額1000円相当賃上げします。
正社員への資格手当も月1万5000円から1万8000円に引き上げ、約3000人が対象となります。

ベネッセスタイルケア(東京・新宿)は4月から介護福祉士の資格を持つ職員への手当を5倍にすることなりました。
正社員は月3000円から1万5500円、パートやアルバイトは1時間あたり20円から100円に引き上げました。(5倍というとすごい額と思いますが、元の手当が低いように感じます‥)

同社の介護職員は約7000人で、このうち3割超にあたる約2200人が介護福祉士。
賃上げで資格取得を促します。
有料老人ホーム約280カ所を運営していますが、3年後までに半数の施設で介護福祉士の比率を5割超にします。
有資格者を4000人前後に増やす計算となります。

多分、介護人材の囲み込みは今後更にエスカレートし、給与などの待遇面をアピールし採用する人数を増やそうと、どの介護事業者も同じように考えるようになってくるでしょう。

以前からお伝えしているように、介護職員の人手不足により、今後介護福祉士など介護の有資格者が現状よりいい待遇で働けるようになっていくことを予想します。


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