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介護業界ではブラックな茶話本舗が、アドアーズに譲渡されました
アミューズメント施設の運営を行うアドアーズ(東京都)は、新たに介護事業に参入します。
日本全国にて主に「茶話本舗」のブランドで通所介護事業及び同事業のフランチャイズ事業を運営している日本介護福祉グループ(東京都、売上高29億円)の全株式を取得することを発表しました。
茶話本舗が、どれだけ介護業界でひんしゅくを買っているのかご存知ないのか‥
アドアーズは、アミューズメント施設の売上で業界5位と、多店舗展開で売上を伸ばしております。
アミューズメント施設は今まで若者がターゲットの店づくりを行なっていましたので、少子高齢化の日本の人口構造ではターゲットを子供から大人や高齢者が楽しめるような店づくりにしていかないと、先行きが厳しい業界になると想像できます。
買収される「茶話本舗」は、介護に関するお仕事をしている方は御存知かと思いますが、お泊りデイという斬新な切り口で、デイサービスの利用日数を最大限に高める戦略を取っていました。
デイサービスに利用する施設は、中古の戸建てをそのまま利用するので、設備コストは極力抑えることができます。
お泊り自体の費用は介護保険の対象ではなく、だいたい食事込みで1,500円程度と大変格安で利用できるところが多いです
お泊りデイの元祖は茶話本舗
デイサービスの利用者がデイサービスの施設の一部にお泊りすることで、泊まる日と泊まって一夜明けた日の2日間は、介護保険のデイサービスを利用することになり、お泊りにかかる費用を安くしても、トータルとして収入が見込めます。
お泊りデイという仕組みは、介護業界にとって評判はすこぶるよくありません。
ただし、利用者を介護している家族にとっては、2か月前から予約しなくても簡単に預かってもらえるので、大変ありがたいシステムでもあります。
通常のショートステイは2.3か月前から予約するところが一般的です。
お泊りデイは、「茶話本舗」が開発した後、同じしくみでお泊りをおこなっている事業所は少なくありません。
お泊りデイについては、利用する側からのクレームが少なくなかったと聞きます。
部屋に布団を引いただけのタコ部屋状態にして寝かせていると批判を受けていました。
茶話本舗のフランチャイズ(FC)の事業所で起きたことですが、認知症などで問題行動がある利用者を動けないように紐などで縛っている姿が週刊誌に掲載されました。
要するに虐待をおこなっていたということです。
短期間で多くのFCを集めた経営手腕は見事でしたが、急成長で拡大したため質の管理までは手が届かなかったようです。
大企業に譲渡することで「茶話本舗」が改善されることを願います
今回の譲渡の対象となった「茶話本舗」などのデイサービスは、来年から介護保険の改正に伴う介護サービス事業になり、3年の移行期間経て介護保険から市町村が管轄となる事業となります。
それに伴い市町村の認可が必要になるので、今までのようにやみくもにデイサービスを立ち上げることも難しくなる恐れがあります。
そういった意味で、大きな資本で経営実績もある会社に譲渡するというのは、お互いにとって大きなメリットのある判断だったかもしれません。
一部の市町村では、デイサービスが飽和状態にあるという判断から新規の認可をしないというところもでてきています。
私は現在、都心に近い包括で勤務しておりますが、現状のデイサービスの数と新規参入の多さを目の当りにし、今後デイサービスの事業所が淘汰が起きると危惧しております。
業界に新風を吹き込んだ「茶話本舗」でしたが、今後は新しい会社が引き継がれ信頼される事業所として生まれ変わることを期待しています。
もしかすると、「茶話本舗」が買収されたことが他の介護サービスにおいても、小規模事業者が淘汰され大手に変わっていくきっかけになるかもしれません。
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