高齢者がいつまでも住み慣れた地域で暮らせるように、在宅の介護サービスに国は現在力を入れています。
今回、全国的に不足する訪問看護師を増やす狙いで、滋賀医科大（大津市瀬田月輪町）は、２０１５年度から、在宅医療を担う看護師を育成する「訪問看護師コース」を看護学科に新設します。（学生時代に特化しすぎではないかい‥）
実習などを通じ、学生が在宅医療の現場を体験することで、全国的に不足する訪問看護師を増やす狙いがあります。
同大学によると、在宅医療は病院と異なり、訪問先では一人で対応する必要があり、学生や若い看護師には敬遠されがちで、これまで新卒で訪問看護師になる例はなく、人材不足が深刻でした。
新設コースには、滋賀県の補助金を受けて３年間試験的に運用します。看護学科３年生を対象に４月に１期目の募集を始め、２０１６年１月~４月の間に専門の授業をおこなう予定です。（看護師の人材育成は活性化されていますね）
計５週間にわたる実習では、学生は在宅医療に携わる医師や看護師に同行して訪問看護を実践し、患者の病状に合わせた対応策などを身に付けます。このほか訪問先での医療器具の管理法などを学ぶ講義が計６０時間あります。卒業後も研修制度などで支える予定。
以前、何かの記事で訪問看護ステーションで新卒を採用した記事を読んだことがありますが、研修には十分に配慮されて系列の病院と連携して病院での研修期間を作ったり、訪問時に先輩看護師が同行する期間を長めに設定し、一人立ちするまで準備に時間をかけていました。
やはり、先輩が大勢いる病院とは違い、訪問時は基本看護師一人で訪問するので、利用者の様子から判断は自分だけでしなくてもいけないこともあり、責任が重い仕事となります。
他には天候に関わらず訪問しなくてはならないので、雨や雪の中での移動だった場合、大きな負担とあります。
ちなみに、訪問看護のサービスには、医療保険を使う場合と、介護保険を使う場合の２種類があります。
医療保険で利用する代表的な治療としては末期がんです。退院後にすぐに在宅に戻った患者に訪問看護サービスをいれることもあります。
介護保険では、大きな病気を抱えてなくても本人が希望し、訪問看護が必要な理由などをケアプランに盛り込むことで利用となります。
医療・介護いずれかに関わらず、訪問看護を行う場合に、必ず、主治医からの「訪問看護指示書」が必要です。
その指示書を元に、看護師は訪問看護のサービスを提供することとなります。
私は現在包括に勤めていますので、ケアマネとして関わるのは要支援の方たちです。訪問看護のサービスを入れることは滅多にありません。比較的介護度が高い方に入れるサービスでもあります。
話しを戻します
訪問看護に限らず、看護師は病院でも介護業界も人手不足です。
今回のようにあえて、訪問看護に特化したコースを作り学生が希望することで、卒業後に訪問看護の仕事を目指します。
確実に訪問看護に人が向かう仕組みができあがるのでないでしょうか‥
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