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「ワタミの宅食」の求人は団塊世代を狙ったブラック商法だった

2015年1月3日

目次

配達の車は自家用車を使用、しかもガソリン代も自分持ちとは‥

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1年近く前ですが、知り合いの方が「ワタミの宅食」の仕事の説明会に参加され、憤慨して帰ってきた話をしたいと思います。

知り合いの方は、年齢は60歳前後で、フルタイムの仕事を辞めてボランティア活動をしていたので、その合い間にできる仕事を探していました。

説明会で職員から説明を受けた内容は、まず車は個人で所有しているモノを使用する。

ガソリンなどの実費は自己負担。

お金や事故のトラブルに巻き込まれた際は、個人で処理してほしいとのこと。

それでいて、給料はあまり良くないとのことです。

ワタミの宅食は九州の会社を買収して全国展開へ

「ワタミの宅食」はサービスの名称で、会社の正式名はワタミタクショク株式といいます。

2008年に長崎県諫早市に本社がある「タクショク」という高齢者向け弁当宅配事業を手がける会社を、ワタミが買収し、その後全国展開するようになりました。

宅食という名前は、買収前に使っていた「タクショク」を引き継いだ形となります。

この話は聞いた時は、ワタミのグループ会社だからありえる話しだな‥と思いました。

ここ半年位で、「ワタミの宅食」という名前は私が働いている地域の高齢者の方でも取っている方が増え、さすが居酒屋を急成長で多店舗展開して業績拡大した会社だなと感心しました。

居酒屋チェーンを急拡大するにあたって、従業員の雇用問題などで多くの負のレッテルを貼られたので何とも言えません‥。

介護に関わる話しのついでに‥

ワタミは宅食事業を始める前、2005年に有料ホーム事業の「アールの介護」という会社を買収しており、2013年度で有料ホームの売上で350億と業界第3位、棟数は105棟に上ります。

現在は「ワタミの介護」いう名称に変わり業績を伸ばしております。(その後、SOMPOグループへ売却)

「ワタミの介護」でも入居者への対応で、マスコミに叩かれておりますが、この話はまた別の機会で。

2013年度時点で、創業から続く和民などの国内外食事業は、売上構成比で47%と売上の半分を下回りました。

宅食事業と有料ホームなどの介護事業の合計の方が53%と上回るようになりましたので、現在ワタミイコール外食業とは、言えなくなりました。

「ワタミの宅食」に話しは戻します。

知り合いからその話しを聞いて、最近たまたま「ワタミの宅食」の求人情報をネットで見ることがありました。

その内容を見ると、会社に都合のいいように使われる雇用関係になりそうです。

●雇用形態は業務委託 (個人で空いた時間で仕事するには負担が重すぎる形態かな)。

●給与は、時給や月給ではなく、完全出来高制:平日報酬例:1日25~30軒/月20日で約8~9.5万円※調べたのは東北の情報です。東京近辺などでは、もっと待遇がいいかもしれません。

●勤務時間は月 火 水 木 金 10:00~17:00 実働2h (1日2~6hでOK!自分に合った時間が選べます。)

この条件を見て、みなさんはどう思いますか。

配達に関わる費用などは先程申し上げたとおり全て実費です。

この待遇で、フルタイムでは体が辛い方や、年金以外にも収入を得たい方をターゲット(年配の方たちがメイン)として募集しているとのことでした。

現在ハローワークなど仕事を探そうと思っても、高齢者の求人は若い人に比べて極端に少ない状態です。

悪い条件でも、目の前の収入を確保したいと決断されている方が少なくないような気がします。

お互い合意の上で、仕事を委託し仕事を請け負うので、他人が口を挟むことはありませんがお仕事される方たちがノルマに追われ交通事故などに遭わないように願うばかりです。

現在ワタミの創業者渡邉美樹氏は、

2019年に自由民主党所属の参議院議員(比例代表選出)を、任期満了により政界を引退し、

ワタミの代表取締役会長兼グループ CEOに復職しました。

※介護業界は年齢の制限は厳しくありませんので、以下のサイトよりお仕事を探すことも可能です

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