日本は少子高齢化の流れを止めることができていません
高齢化率の上昇と人口の減少で、介護保険のサービスが使える立場にあってもそれも提供する人手がいないために、地方によっては介護のサービスが利用できなくなる可能性があります。
今回、斬新な切り口で介護従者を確保する企画打ち出した町が出てきたので紹介します。
介護従事者を確保する対策として、介護の資格を取得して町で働いてもらえるなら、住居と介護の資格費用、更に資格取得中に係る生活費を提供しましょうという結構な大盤振る舞いな企画を、和歌山県田辺市が始めました。
介護従事者と人口増加が狙いとのことです。
和歌山県田辺市は、同市本宮町に移住して介護に従事する人を対象に、必要な介護資格の取得費用や研修期間中の生活費を助成する。住居も紹介し、5人程度募集します。
助成するのは介護職員初任者研修(旧訪問介護員2級相当)の費用全額(15万5千円)と研修期間(2カ月間)の生活費1カ月11万2千円です。
昔は介護の仕事ができるヘルパー2級という資格があり、他の仕事をしながらでも取りやすかったのですが、現在の介護職員初任者研修は、費用も時間を結構係るようになりましたので、気軽気持ちで取れる資格ではなくなってしまいました‥。
資格取得後は、本宮町内の介護事業所、熊野福祉会(正規職員)、市社会福祉協議会(本年度は非正規)に採用されます。
農林業など第1次産業との兼業希望者は、臨時的雇用も検討する。訪問介護などに従事してもらいます。
住宅は本宮町内で空き家などを紹介。市のホームページに物件を掲載しています。(ちなみに家賃は2~3万円です)
住宅を改修したい場合は、改修費用の3分の2(上限160万円)以内の助成金が利用できる場合があります。(戸建て住宅に住めるチャンスです!)
対象は市外在住、6月30日までに本宮町に転入、居住できる方
7月1日から5年間指定の事業所で介護に従事することが条件で、5年以内に生活拠点を本宮町地域外に移したり、指定事業所を離職した場合は、助成金を返還しなければなりません。(資格の取り逃げはできません‥)
本宮町の65歳以上の高齢者は3月31日現在1392人で、高齢化率45・4%。
旧5市町村別で最も高く、市の平均は30・2%です。
詳細は、以下のホームページからアクセスできます。
田辺市の福祉定住促進モデル事業(ハートの雇用事業)U・I・Jターン希望者募集
私は、以前から申し上げていますが、介護の給与などの待遇は厳しいのはここ何年かで、今後絶対的に介護従事者が不足することが明らかなので、特に地方を中心に介護従事者を確保するため、待遇を少しずつ改善されていくと思っています。
地方は介護従事者に限らず、人口減少を回避するために住民を他から流入するアピールを盛んに仕掛けてくるようになるはずです。
看護師が昔給与などの待遇が良くなかった時期から、現在は若い女性が目指したい仕事に変わっていったように、同じ道を介護従事者に起きると確信しています。(介護職のみなさま、もう少しだけ辛抱すれば待遇が良くなってきますから!)
そのうち、「介護資格のお持ちの方限定!、新築一戸建て庭付きを10年間無償で提供しますというような介護資格を保有して、わが町で働いてくれる方募集!」というような高待遇で出迎えてくれる町がでてくるかもしれません。
今のうちに、どの町も介護の仕事している方たちを大切に扱っていただいた方がいいかもしれません。
近い将来、地方から介護職員の奪い合いが一斉に始まりますので‥。
和歌山まで来れない方で、働きながら無料で介護資格を取得したい方へ