東京都は、2015年度から保育士と介護職員の処遇を改善するため、職種環境の改善などをおこなった事業所に対し、職員1人につき1ヵ月平均2万円補助する独自の事業を開始します。
2015年度予算案に盛り込み、合計208億円を計上し、保育197億円、介護11億円をあてます。(保育に力を入れるんですね‥)
介護では、「介護職員キャリアパス導入促進事業」を新たに実施し、キャリア段位制度でレベル認定を受けた介護職員が勤務する都内の施設・事務所に、年間200万円を上限とし、3年間助成します。
一か所につき最大4人までとし、介護職員1人あたり月平均2万円を支給します。(限られた人に支給するより、人数で割って支給した方が組織としては効果がありそうな気が‥)
具体的には、年間1人最大50万円を支給した場合、2万円を12ヵ月支給した24万円は、職員の給与に当て、残りの26万円は職員のスキルアップ研修にかかる費用など、事務所の環境改善にあたることを考えているとのこと。(施設がちゃんと使ってくれるか心配‥)
都内の介護事業所約1万ヵ所のうち、15年度は680事業所の実施を目指している。(比率からすると微々たるものですが、こういった動きが全国レベルに広がるきっかけになればいいですね)
保育では、100人の園児に対して、常勤20人の保育士がいる私立の認可保育所をモデルとした場合、保育士1人につき約2万1千円を助成します。9千円の国の補助金とあわせて、平均3万円賃金が上がります。(保育士の方が待遇改善に進んでいますね‥)
15年度から社会福祉施設だけでなくNPOや民間事業所も助成対象に加わります。
このブログで、介護業界が人手不足で危機的な状況と何度かお伝えしていますが、今回のように規模は小さくても本質を理解した取り組みは、業界にとって“ひとすじの明るい光”となります。
介護より待遇改善で先行している保育士は、給与が月3万円上がるように具体的に取り組んでいます。
そうなれば、離職率の改善に大きな力になることは間違いありませんし、人材の質も向上する可能性が高いです。
介護業界で働く人口比率は、ここ10年で劇的に伸びており、この業界の給与待遇を改善することができれば、消費も活発化され景気にもいい影響を与え、日本全体を考えても好循環が生まれるようになります。そして、優秀な人材がこの業界を目指すようになります。
現在介護業界の中でも、看護師が従事する“訪問看護”などは介護報酬の単価が高く、高給が支払うことが可能な職種になっています。
いずれ、看護師のように介護職員も同じように劣悪な環境から待遇が改善されていくことを願っています。
私は楽観的なので、近い将来この問題を解決すべく、救世主もしく救世企業か救世団体があらわれると信じております。
大企業がこぞって、ここ数年介護業界に参入してきていますが、その中には優れた人材が多くいますので、そこにも期待があります。
今が一番の暗闇と思って、現場で明るい希望をもちながら働きたいと思います。
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