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グループホーム内で、「認知症カフェ」

介護大手のセントケア・ホールディングは、千葉県のグループホーム(GH)で「認知症カフェ」の取り組みを始めました。

毎月GH内のスペースを地域に開放して、入居している高齢者やその家族、そして地域に住んでいる認知症の家族らが参加します。施設と地域住民の接点を増やせば、入居者の獲得にもつながるとの読みがあります。

同社の認知症カフェは、千葉県君津市にある「セントケアホーム君津」で昨年9月から始まりました。

料金も申込みも不要で、毎回10名程度集まるとのことです。

傾聴ボランティアが高齢者や家族らのよき聞き役になり、高齢者は過去の懐かしい思い出を語ることが刺激になりケアにつながり、家族は介護の苦労話を思い思いに語って精神的な疲れを癒されます。

地域に介護の施設があっても、地域の方は機会がない限り施設に入ることは少ないかもしれません。

このように地域の方に開かれたイベントを続けていくことで、GHがどのような施設か周知することができます。

ちなみに、GHとは要支援2以上の方が入居できる施設で、1ユニット9名単位で過ごす施設です。

入居条件として、認知症状があることを医師に診断してもらう必要があります。

認知症状はあるが、身体的にまだまだ動ける方であれば一緒に食事の準備をしたり、買い物に出かけたりと入居者の方に自分の能力を発揮してもらいながら、家族の単位(少人数)で過ごせることがGHのコンセプトです。

私は現在包括支援センターに勤務しておりますので、地域にGHの施設があれば2ヵ月に1度に割合で、推進会議という入居者の家族、施設職員、可能であれば入居者を参加する定期的な会議に参加しています。

推進会議は、必ず行政職員か包括職員が参加することがGHの運営に規定されています。

推進会議を開催するGHは、なるべく多くの家族に参加してもらえるようにと、行事に合わせて日程を設定することが比較的多いです。

夏祭りや食事会、かくし芸大会などいろいろ企画を練られるので、参加している側はとても楽しい会議となります。

入居者の方たちがその行事を楽しそうにおこなう姿を見て、家族が泣いている場面に遭遇することが多々あります。そういった行事などを通して、施設と入居者の家族が信頼関係が築かれていくのではないでしょうか。

認知症の家族から施設の相談を受けた場合に、私はGHを勧めることが少なくありません。

地域のGHを何ヵ所も見てきていることもあり、認知症状の方にそれぞれ役割を与えてあげて、受け身にならない関係で過ごせる可能性が高いからです。

1ユニットが少人数で、職員はユニットごとに固定されるので職員と入居者に一体感が生まれて、いい関係が築きやすいしくみでもあります。

もし、みなさんの近くにGHがあれば、行事などのタイミングなどで一度見学してみてはいかがでしょうか。

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