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地方・介護・少子化と募集しづらい要因が全て揃っています
今回のニュースは、この短大の問題だけでなく、これから地方の大学で人気のない学部から同じことが起こりえるでしょう。
松山東雲短期大(松山市桑原3丁目、棟方信彦学長)は28日、定員割れが続いていた生活科学科介護福祉専攻(定員40人)の2016年度の入学生募集を停止すると明らかにしました。
短大によると、同専攻は学生が在籍する間は教育内容を維持して続け、現1年生の卒業とともに廃止するとのこと。
同専攻は08年度に設置。当初から定員を下回っており、14年度の入学者数は17人、15年度は24人だった。(7年の短い期間で終わりを迎えました‥)
入学者増が見込めず、短大の経営も厳しいことから募集停止を決めました。
14年度までに132人が卒業し、全員が介護福祉士の資格を取得している。 (卒業すれば試験免除で資格をもらえますからね‥)
入学者数低迷の背景について三浦累美入試部長は、高校を卒業した18歳層の介護に対する関心が低下しているとし「(短大など)学校を出なくても実務経験を積み、(介護福祉士の)資格を取るケースが多いのが現状」と説明する。
介護福祉士の資格を目指すことが理由であれば、短大に行かなくても取得できるので、短大側の努力として大学生活の魅力をアピールする仕組みが少なかったかもしれません。
棟方学長は「近年では定員の5割を確保するのも難しい状況だった。苦渋の決断で存続できない判断に至ったが、福祉に携わった志を社会人を対象とした公開講座などで受け継いでいきたい」と話しています。
短大・大学経営は、少子化の影響から今後冬の時代が到来します
この20年近くで急激に伸びた大学数が、子どもの減少で増えた分の大学数くらい淘汰されてもおかしくありません。
介護業界にとっては残念なニュースですが、時代に応じながら介護業界を目指す人を増やしていくしかありません。
まずは、介護業界が魅力的に映らなくては人を惹きつけることができませんので、介護業界に携わっている人間が一人ずつ意識的に取り組んでいくしかありません。
介護業界の端くれにいる人間としては、身が引き締まる思いであります‥。