最近の大学の新設、学部の増設の多くは看護系で占めています
少子化の流れで、日本の人口は減少に歯止めはかかりません。
子どもの人口もどんどん減ってきております。
大学への入学者を確保するため、どこの大学も必死ですが定員割れの大学は年々増加しています。
そういった状況でも、大学を新設する動きは衰えませんが、設置する学部には偏った傾向が見られます。
大学の新設や学部の増設の中でも看護系学部が、他の学部よりもあきらかに数が多くなっています。
看護師の資格を取得すれば、ほぼ就職率は100%近くなります!
学生にとって大事なのは、卒業時に確実に看護師試験に合格することです。
採用側は、卒業時に看護師資格を持っているかを重要視します。
当たり前ですが、病院や公共機関などは看護師の資格者として働いてもらいたいからです。
看護師でないとできない仕事を担ってもらおうと考えているからです。
というわけで、看護を学べる大学が急激に増えたために受験者も毎年増え続けています。
下記に過去5年の看護師試験のデータを作成してみましたが、毎年1~3千人位ずつ増え続けています。
回数 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
第101回 | 53,702 | 48,400 | 90.1 |
第102回 | 56,530 | 50,224 | 88.8 |
第103回 | 58,891 | 52,900 | 89.8 |
第104回 | 60,947 | 54,871 | 90.0 |
第105回 | 62,154 | 55,585 | 89.4 |
前回の合格率を見てみると、89.4%となっているので、10人に1人は合格できなかった方がでてきます。
福祉系の国家試験から比べると合格率の高さは羨ましい限りではありますが、高い合格率の中で合格できなかったことは結構なショックかもしれません。
来年レベンジが果たせるように、是非がんばってください。
看護師試験の合格率が90%前後と高く推移している理由として、受験者が学校を卒業する新卒学生が多く占めていることが考えられます。
社会福祉士試験で考えてみると、大学別の合格率を見てみると新卒学生の合格率があきらかに高いです。
やはり学生の間は時間に余裕があるので、勉強できる時間を確保できるからではないでしょうか。
来週は、27日に第106回看護師国家試験の合格発表で28日には介護福祉士試験の合格発表があります。
看護師試験の受験者数は増える一方ですが、介護福祉士試験の受験者数は一気に半減しました。
対照的な資格の国家試験の合格発表が一日ずれで行われます。
何とも複雑な気持ちになります。
合格発表は午後2時に厚生労働省のサイトから確認することができます。↓
厚生労働省 資格・試験情報
看護師、准看護師、保健師、助産師の求人・転職は【看護のお仕事】
“介護業界で待遇のいい所をお探しの方へ” (こちらは中高年の方も大丈夫です!)