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買収後に10か月で売却した茶話本舗に、訴訟を起こすアドアーズ

投稿日:2015年12月20日 更新日:

何故今になって訴訟を起こすのか‥

最新の記事を更新しました
少し古いニュースですが、ブラック企業大賞2016に茶話本舗のFC企業がノミネートされました H29.7.16 更新

まずは、アドアーズと日本福祉グループ(茶話本舗)との関係を見ていきましょう。

詳細は、以下の記事をご覧いただければ思いますが簡単な流れを説明します。
悪名高い「茶話本舗」、アドアーズへ譲渡  更新
なんとアドアーズは、茶話本舗を藤田会長へ譲渡しました  更新


アドアーズ
というアミューズメント施設を運営している会社が、スマホゲームなどの影響でじり貧な経営状況を打開するため、介護事業を新しいビジネスとして取り組もうとしました。

そして考えついた案が、「茶話本舗」という名称でお泊りデイサービスを展開している日本介護福祉グループの買収です。
この会社は自社・フランチャンズ含め合計で、今でも700カ所以上でデイサービスを運営しています。
最終的に、2014年11月に買収の合意が決まりました。

私はこのニュースを知った時は、相当驚きました。
「茶話本舗」と言えば、介護業界に関わっている人なら多くの方が知っている名称です。
何故ならば、悪いニュースしか聞かないからです。
特に「お泊りデイ」というのがあり、自分のところのデイサービスの利用回数を増やすことから始めたしくみで、格安にお泊り料金を自費で設定して、その前後のデイの利用回数を多くしてもらうことが目的です。
1部屋に何人もの利用者を寝かせているので批判も多いしくみでもあります。

但し、「茶話本舗」が開発したお泊りデイというのは、違法すれすれのビジネスでありますが、介護負担で大変な家族からは安価にご利用者がお泊りできるので、家族にとっては有り難いビジネスモデルでもあるのです。(すぐに中止や指導をすることが難しい状況です‥)

そして、「茶話本舗」が開発したこのお泊りデイというしくみは、あえて日本福祉グループのフランチャイズにならなくても、同じしくみで運営しても訴えられるわけではありませんので、個人で立ち上げた小規模デイサービスの経営者が同じようなしくみを真似して全国に広がってしまいました。(これがいいことか悪いことかは何とも言えませんが‥)

話が長くなりましたが、そもそも「茶話本舗」という名称でお泊りデイをフランチャイズ展開している日本福祉グループを買収すること時点で、普通に考えても大きなリスクを伴うことは、介護業界にいる人間だったらすぐにわかることでした。

フランチャイズの会社ではありますが、「茶話本舗」の名称で運営していたデイサービスが虐待を行なっていたことが週刊誌に掲載されたこともありました。

アドアーズが、仮に買収して介護事業を軌道に乗せようするならば、買収後に日本福祉グループを根本的に改革をしなければならないことが第三者からでも想像できる状態でした。

普通に考えたら、負のブランドを持つ企業を買収するくらいだったら、まだ自前で介護事業を立ち上げた方がイメージを払拭する手間がいらない分、アドアーズのブランドを利用しながら展開する方法もあったはずです。(アドアーズのブランドが高齢者やその家族に伝わるかは別ですが‥)

但し、規模を増やしていくなら、相当な時間を費やすこととなります。
アドアーズしては、デイサービスの店舗を手に入れて、ある程度のシェアを一気に獲得したいという思惑(スケベ根性)があったということでしょう。

たった9ヶ月で、お金と元の会社を手に入れた藤田氏

結果からいうと1年も経たずに、アドアーズは、「茶話本舗」ブランドをもつ日本福祉グループを買収した元経営者で創業者の藤田英明氏に売却することを決定しました。

買収時の金額を公開していませんでしたが、売却時は5,000万円と公開しています。
藤田氏から日本福祉グループを買収した金額は、億レベルの金額だったと想定できますので、結果的に藤田氏にとっては美味しい取引ができたということになります。

アドアーズは、日本福祉グループを買収後に、想像以上に日本福祉グループがひどかったことに気づいたのでしょう。(買収前の勉強不足が高い授業料となってしまいました‥)

買収のニュースも驚きましたが、売却のニュースをあまり早すぎると思い、またまた驚きました。

そして、今度は元経営者で創業者の藤田英明氏に訴訟を起こすことになりました。
今回も少し驚きました。

もし訴訟を起こすなら、売却後すぐに起こすべきでしょう

私からすると、そもそも「茶話本舗」ブランドをもつ日本福祉グループを買収すること自体、経営判断に疑問を抱きました。
アドアーズが日本福祉グループを買収するという話を、他の役員たちは反対しなかったのか。
「茶話本舗」の評判なども分からずに、買収を決断してしまったということでしょうか。

今の時代、ネットだけでも「茶話本舗」の情報を調べることができますし、全国に700ヵ所以上店舗がありますので、経営者や役員たちは見学に行けたはずです。(そこで買収すべき会社か、そうでない会社かを判断できたはず‥)

逆に、アドアーズの株主にアドアーズの経営者が訴えられるような経営判断をしているような気がします。

訴訟の内容を調べてみると、元経営者の藤田氏が正しい財務状況を伝えなかったことや法令違反などを犯しているということらしいです。
損害補償請求訴訟の提起に関するお知らせ アドアーズHPより掲載

この訴訟も、対外的な形を作るための訴訟のような気がします。
アドアーズは、正しい判断で日本福祉グループ買収しました。
アドアーズとしては、日本福祉グループの元経営者がずさんな経営をしており、経営に関する数字も虚偽があったため損失を被った。
買収時の経営に関する数字などが正しければ、すぐに事業を売却することにはならなかったと言いたいのでしょう。

自分たちは落ち度はなかったことを、いろいろな関係者に伝えたいための訴訟ではないでしょうか。

アドアーズはアミューズメント施設を経営しておりますが、若者の施設でのゲーム離れを進んでいるので、既存のビジネスモデルの転換を急いでおこなわないといけない状態です。
正直経営的にお金が厳しくなってきていると思いますので、今回の買収と売却で失った時間と資金は大きかったと言わざるを得ません。

この訴訟の行方が、今後どうなるか気になるところです。

新しい情報が入りましたら、お伝えしたいと思いますのでよろしくお願いします。


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