尿漏れというと、高齢者に対して使うイメージがありますが、近年高齢者にまでいかない、30代の女性・男性でも起こりうる症状になってきています。
人には言いづらい症状なので、世間には多く知られていないのが現実です。
そこで、オムツメーカーなどは尿漏れという言葉は使わずに、「軽失禁」という言葉を使っています。
少しでもイメージで近寄りがたくさせないように、柔らかい表現にして、潜在的な対象者に商品を使ってもらおうと動き出しています。
大手オムツメーカーの花王や日本製紙クレシアなど日用品大手が、男性向けに軽失禁パッドの新商品を相次いで発売しています。
軽い尿漏れでズボンにしみができるのを防ぎます。
女性用ではメーカー出荷額ベースで200億円を超え2ケタ成長が続いている。男性用も潜在需要があるとみられ、新たな身だしなみとして定着させたい考えだ。特に女性は、妊娠・出産を契機にそのような症状になる場合が少なくありません。
花王によると、50歳以上の男性は3人に1人の割合で尿漏れの経験がある。男性用の軽失禁パッドはこれまで吸収量が150cc以上の大容量タイプが中心で、着用すると目立ち、動きにくかった。日本製紙クレシアの調べでは95%の男性が対処していないという。
ユニ・チャームによると女性用の軽失禁対策の市場は2009年から2ケタ成長が続き、13年は約283億円。男性用は13年に2億円前後とみられる。
尿漏れという表現から、「軽失禁」という表現に変えるだけで、気持ちの受け止め方が変わり、今まで躊躇していた方たちの利用が拡大していきそうですね‥。