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来年の新設大学は、3校全て医療系

2014年11月24日

大学の新設校や新規学部の認可の状況を調べると、今後どういった人材が世の中から求められているのかを、伺い知ることができます。
以前新規の学部増設のことを書いたことががありますが、今度は大学自体が新設される学部について、調べてみました。

私が学生だった頃は、福祉系の学部の増設が旬でしたが、その頃から大きく変わっており、ほぼ一つのキーワードに集約することができます。
それは医療系学部です。近年医療系学部の勢いは留まることを知りません。その中でも看護学部は人気学部としてどこも大学を新設をしようと目論んでいます。
もう一つの人気学部が、理学療法士(PT)・作業療法士(OT)のリハビリ系の学部です。
前回新設の学部増設のことを書いたブログをご覧いただいた方は、御存知のとおり、今後開設学部のほとんどが看護学部か、PT・OTのリハビリ系学部が大きな割合をしています。

結局のところ、そもそも少子高齢化で、大学自体が衰退産業の部類に入ってますので、新しく大学が作って受験生を集めようにも、新設の大学が大学名で集めることがほぼ不可能に近いです。
そうであるなら、受験生やその親御さんにとって進学先として魅力的に映るようにするには、やはり確実に就職ができ、将来的にも仕事が続けられる資格を得られる大学にするしかありません。
その答えが、看護師、理学療法士、作業療法士ということなのでしょうか。
この3つの資格の共通点は、病院などの医療の現場と介護保険を使って利用できる介護サービスの事業所の両方で活躍することができるのという点です。

病院で働く看護師やリハビリをおこなうPTやOTは昔からいますが、介護保険が始まった2,000年以降に、多くの介護保険サービス事業所が開設しているので、介護保険施行後に急激にこれらの資格保有者の需要が増えたことになります。
更に、この3つの資格の需要が増える要因として、国が施設で介護をする方針から、高齢者が在宅で最後まで生活できるような仕組みをつくるようにシフトしたからです。単純に高齢者の増加がすごくて、施設が圧倒的に足りないからです。
在宅に住む高齢者の在宅を支えるサービスの充実を図ろうと、訪問看護ステーションなどの事業所はどんどん増えていますので、その分の専門職の人手は必要となります。
因みに訪問看護ステーションに、理学療法士や作業療法士、更に言語聴覚士に配置している事業所も少なくありません。
個人的な感想ですが、看護師育成の大学や専門学校は近年急激に増えているので、それ程急激に学校が増えていない作業療法士が進学先として狙い目ではないでしょうか‥。これからの進路を考えている方は、あくまでご自身で判断でお願いします。

来年の新設大学は、湘南医療大学、鳥取看護大学、長野保健医療大学の3校です。(大学名でアピールしていますね‥)
湘南医療大学は保健医療学部 看護学科 80名、リハビリテーション学科理学療法学専攻 40名、作業療法学専攻 40名
鳥取看護大学は看護学部看護学科 80名
長野保健医療大学 保健科学部 リハビリテーション学科 理学療法学専攻 40名、作業療法学専攻 40名となります。
別に書かなくてもよいのですが、平成27年度開設の申請で判定で不可を受けた大学が、幸福の科学大学です‥。
この件については、あまり触れないでおきます‥。

最後に、福祉系の学部増設で明るい話題も一つ。
大分大学は11月19日、福祉健康科学部(仮称)を2016年度に新設する構想を発表しました。(来年ではなく2年後です)

1972年度の工学部以来44年ぶりの学部新設となります。福祉と医療を融合させた学問体系の確立へ向け、理学療法士や社会福祉士、心理専門職の養成を目指す。学生数は100人を予定しているとのことです。

どう融合するのか楽しみですね。それでは。

 

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